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カー用品最大手オートバックスセブン、商用の小型EVの販売・メインテナンスを全国の店舗で展開。「EVもカー用品の一つ」。台湾発のベンチャーと連携(RIEF)

2021-10-29 16:50:04

ELEMO003キャプチャ

 

 カー用品最大手のオートバックスセブン(東京)は28日、小型電気自動車(EV)の商用車ELEMO(エレモ)を同社の全国店舗で販売・メインテナンスを展開すると発表した。同EVを製造販売する台湾発のベンチャー企業であるHW ELECTRO(東京都江東区)へ出資する。EV競争に自動車メーカーだけでなく、自動車関連企業も本格参入することになる。

 

 ELEMOは、次世代の多用途小型商用EV車。一回の充電で200kmの走行が可能(ELEMO200、ELEMO120の場合は120km)。満充電の時間は「200」で約8時間、「120」で約6時間。0-50km/h加速が15秒、最大時速が85km/h。最大登坂角は20%の性能を持つ。

 

ELEMO001キャプチャ

 

 ゼロエミッション性能のほか、インターネットを使った運用管理やスマートフォンアプリとの連携機能などを備え、使い勝手の良さも売り物の一つ。シャシーは部品のモジュール化を徹底して製造工程の効率化と耐久性を高め、サスペンションシステムには、世界的に有名なオーストリア「マグナ・シュタイア社」のエンジニアによる設計という。

 

 最大積載量は400~650kg、最小回転半径は4.2mで、街の商用小型トラックとしての機能を満たしている。価格はフラットベッド型の「120」が218万9000円から、ボックス型の「200」の330万円まで、3タイプ、2機種を用意した。

 

オートバックスセブン代表取締役社長の小林喜夫巳氏㊧HW ELECTROのCEO蕭偉城氏㊨
オートバックスセブン代表取締役社長の小林喜夫巳氏㊧HW ELECTROのCEO蕭偉城氏㊨

 

 開発したHW ELECTROのCEO、蕭偉城(ショウ・ウェイチェン)氏によると、日本での販売に先行する形ですでに米国で販売している。今回、アメリカに拠点を置く「CENNTRO」社のモデルをベースに日本仕様に改めたという。

 

 オートバックスは「今後、HW ELECTRO社との連携・協業により、EVをより身近な存在となるよう、普及を推し進めるとともに、環境負荷の低減を目指し、さまざまな施策を検討し、取り組んでいく」としている。

 https://www.autobacs.co.jp/ja/news/news-202110281100.html