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兵庫県、初のグリーンボンド発行。10年債と20年債の2本、合計200億円。資金使途には、人間の環境整備だけでなく、特別天然記念物コウノトリの生息環境整備事業も盛り込む(RIEF)

2022-09-22 01:03:08

Hyogo001キャプチャ

 

 兵庫県は20日、同県初のグリーンボンドを発行した。発行額は10年債と20年債それぞれ100億円の合計200億円。同県は8月初めに同ボンドの発行を公表していた。調達資金は、下水や汚泥を活用したバイオガス事業、県施設の照明のLED化、太陽光発電設備の導入などのほか、同県に生息する特別天然記念物のコウノトリの生息環境整備(ため池の浅瀬やビオトープの造成)等にも充当する。

 

 (写真は、コウノトリ。資金使途にはコウノトリの生息環境の整備も盛り込んだ)

 

 ボンドの金利条件は、10年債が0.384%、20年債は0.966%。県内の神戸市、芦屋市、宝塚市等の自治体のほか、県内外の企業、金融機関、団体等、合計218機関が投資表明を行った。https://rief-jp.org/ct4/127205

 

 兵庫県では同ボンドを「兵庫県SDGs債」と名付け、「SDGsの取組の一環として、グリーン化を推進する本県の施策を広くPRし、一層の機運醸成や施策の推進を図るとともに、県債の購入を通じた投資家の県政への参画を推進する」と位置付けている。

 

 主幹事は、10年債が、みずほ証券、野村証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、大和証券、SMBC日興証券、20年債がみずほ証券、SMBC 日興証券、岡三証券、BNPパリバ証券が担当。セカンドオピニオンは日本格付研究所(JCR)がICMAのグリーンボンド原則(GBP)等への適合を付与した。

 

 都道府県のグリーンボンド発行は、東京都、長野県、神奈川県、三重県等に次ぐ。愛知県も発行を予定している。埼玉県は環境と社会の両分野を資金使途とするサステナビリティボンドの発行を予定している。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk21/documents/02gbflamework.pdf

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk21/pa03_000000022.html