ボールベアリングの大手、ミネベアミツミ、初のグリーンボンド発行250億円。省電力高品質ベアリング開発や、EVモーター用ベアリング、事業活動での電力の再エネ切り替え等に充当(RIEF)
2022-11-19 00:24:59
ボールベアリングの大手、ミネベアミツミは18日、同社として初のグリーンボンドを250億円発行すると発表した。資金使途先は、省電力に資する高品質ベアリングの開発・生産、電気自動車(EV)モーター用ベアリング開発費用、事業所等でのCO2削減のため再エネ電力への転換等を想定している。同社が社債を発行するのはミツミ電機との経営統合前のミネベア時代以来、約11年ぶりとなる。
(写真は、ミネベアミツミのタイにあるロッブリ工場の屋根置き太陽光発電設備)
グリーンボンドは期間5年。利率は年0.42%。25日に発行する。主幹事は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券の3金融機関。セカンドオピニオンは日本格付研究所(JCR)がICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。
資金使途先は、本業のボールベアリングの生産・研究開発部門と、事業活動で利用する電力のクリーンエネルギーへの転換の二分野。前者については、環境に配慮した生産技術・生産プロセス、および高環境効率製品等の生産・開発費用で、省電力に資する高品質ベアリングや革新的制度向上ベアリングをあげている。これらはデータセンターで利用されるファンモーターや、高級家電等に使われる。またクリーン輸送分野として、EVのモーター用ベアリングもCO2削減に貢献する。
後者の電力のクリーン化では、自社設備への太陽光発電設備の導入費用のほか、再エネ電力の購入費用も含めている。すでに同社は、海外の2工場でメガソーラー発電施設を導入しており、年間4000㌧のCO2排出削減を実現しているという。さらに自前の再エネ設備の展開と再エネ電源の導入を進める考えだ。
https://www.minebeamitsumi.com/news/press/2022/1204238_16596.html