再エネ発電の「FIP(フィードインプレミアム)」適用の風力発電の電力と環境価値を、コーポレートPAAで電力小売事業者に売却。コスモエネルギーとU-NEXTが連携(RIEF)
2024-11-09 16:35:02
(写真は、五島市で稼働中のコスモエコパワーの風力発電所)
再エネ発電用の制度であるFIP(フィードインプレミアム)の適用を受ける風力発電の電力を、コーポレートPPA(電力購入契約)によって、電力小売り事業者に供給し、再エネ電力の需要家に届ける取り組みが生まれた。コスモエネルギーホールディングス傘下のコスモエコパワー(東京)が長崎・五島市で稼働中の風力発電の電力を利用し、U-NEXT HOLDINGS傘下の電力小売業のU-POWERに提供する。FIP制度は発電事業者が販売先を選ぶことが出来ることから、PPAに適しているとされる。
両社が契約したFIP電力は、コスモパワーが長崎・五島市で現在、稼働中の五島八朔鼻(ごとうはっさくばな)風力発電所(設備容量1200kW)からの再エネ電力と、それに基づく環境価値。同発電所の再エネ電力全量を3年間にわたって短期コーポレートPPAでU-POWERに供給する。風力発電所で発電のために消費する所内電力については、U-POWERが1年間の小売供給契約で提供し、再エネ電力の製造から販売までをネットゼロ電力で一貫させるとしている。
五島八朔鼻の風力発電は、韓国のユニゾン社製のU88E。発電量1200kWで、ハブの高さ75m、ローターの直径88m。一般家庭1100世帯分の年間消費電力を供給できる。2021年3月に稼働を開始している。
U-PowerはPPAで購入した電力を、取引先の店舗や施設等に小売りするとともに、自社の親会社のU-NEXT HOLDINGSの自社オフィスビル等でも利用する。U-NEXTグループは、ネットゼロの再エネ電力を、自社利用と営業用の両方で活用することになる。

FIP(Feed-in Premium : FIP)は、固定価格買い取り制度(FIT)とともに、再エネ電力普及のために国が実施する制度。FITが再エネ事業者から発電電力を固定価格で買い上げることを保証するのに対して、FIPでは再エネ事業者は発電電力を価格が変動する卸売市場で売却して収入を得るとともに、補助額(プレミアム)の交付を受ける仕組みだ。
卸売価格と連動することで、市場需給を反映した再エネ発電が可能になる一方で、再エネ事業者はFITに比べると、収益の安定を確保する必要が出てくる。コーポレートPPAはそうしたFIP電力にとって、収益安定につながることが期待される。
コスモエコパワーは、「FITからFIPへの移行が進むなか、今回の取り組みから得られるノウハウは、将来的に(同グループとして)参画を目指している洋上風力発電所や陸上風力発電所の開発・運営に活かすとができるほか、日本の再エネ電力の主力電源化に貢献することが期待できる」とコメントしている。
U-NEXTは「気候変動への取り組みとして、グループ全社の事業活動での温室効果ガス排出量を2050年度までに実質ゼロにすべく、社用車の EV・HV 車両への切り替えや、事業所の電力の実質再エネ由来電力への切り替え等を実施している。今回の契約締結をきっかけに、グループ全体で、カーボンニュートラルに向けた取り組みの推進強化につながると期待できる」としている。
https://cosmo.eco-power.co.jp/news/282.php
https://unext-hd.co.jp/newsrelease/2024/11/cosmo-upower-unexthd.htmlFIP

































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