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日本生命、第一生命など4生保が共同で、世界銀行(IBRD)発行のグリーンボンド約400億円分に共同投資。途上国の気候対策投融資事業向け(RIEF)

2021-10-01 17:14:26

IBRD001キャプチャ

 

 日本生命保険、第一生命保険、住友生命保険、富国生命保険の生保4社は30日、世界銀行(国際復興開発銀行=IBRD)が 発行するグリーンボンド総額約400億円分に「共同投資」方式で投資した。世銀は10月末から始まる第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に向け、途上国向けの再生可能エネルギー関連事業への投融資資金等に充当する。

 

 日本の4生保が、共同で同じ条件で世銀グリーンボンドを引き受けるのは初めて。発行されたボンドはいずれも期間15年。豪ドル建てが2億7400万㌦(約222億円)とニュージーランドドル建てが2億4100万㌦(約188億円)の2種類合計で約400億円。

 

 ニュージーランドドル建てボンドは、日本生命が1億4100万㌦、富国生命が1億㌦、豪ドル建てボンドは、第一生命と住友生命がそれぞれ1億3700万㌦を引き受けた。利率は2.41%、シティグループ証券が取り扱った。

 

 グリーンボンドは一般的に、広く投資家に販売する公募方式か、特定の投資家が全てを引き受ける私募方式が一般的。だが、公募調達の場合は、販売までに時間がかかるほか、リスクの高い資金使途先の場合は発行が難しいという課題がある。私募の場合も発行額に限界がある。

 

 今回の共同引き受け方式は、こうした課題を克服できるほか、発行体の世界銀行がAAAの格付を得ていることから、投資家からの信頼も高いことで実現した。

 

  IBRD発行のグリーンボンドは、途上国等の気候変動の緩和や、適応事業が必要な人々への援助を目指したもので、低炭素事業のほか、気候変動の環境下で成長力のある特定の基準を満たすプロジェクトへのファイナンスを支援する。対象事業には、再エネ事業のほあ、エネルギー効率化、廃棄物処理や農業への新技術導入等を含む。森林管理や河川流域管理などの事業では、洪水対策等の適応事業を展開する。

 

https://www.nissay.co.jp/news/2021/pdf/20210930.pdf

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2021_045.pdf

https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2021/210930.pdf

https://www.fukoku-life.co.jp/about/news/download/20210930.pdf