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大学のキャンパスを「再エネ100%」に。首都圏等の大学9校が、2030年~40年の再エネ100%実現に向けて、「自然エネルギー大学リーグ」発足(各紙)

2021-06-08 11:29:01

daigakuキャプチャ

 

 大学のキャンパス内で使用する電力を、100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指して、全国の9大学が7日、「自然エネルギー大学リーグ」を設立した。他の大学にも参加を呼びかけ、国内外の脱炭素化を後押しする。

 

 各紙の報道によると、設立趣意書では、参加大学は、上智大学(東京)、千葉商科大学(千葉県市川市)、東京医科歯科大学(東京)、聖心女子大学(同)、東京外国語大学(府中市)、国際基督教大学(三鷹市)、和洋女子大学(千葉県市川市)、長野県立大学(長野市)、広島大学(広島市)の9校。他の大学にも参加を呼び掛けている。

 

 参加大学は、使用電力のすべてについて、大学が自ら整備する再エネ設備で発電したり、再エネ由来の電力を調達したりして再エネ比率を引き上げ、2030~40年までに再エネ100%の実現を目指す。脱炭素社会実現に向けた人材育成につなげる狙いもある。

 

 代表世話人は千葉商科大の原科幸彦学長。同大は千葉県野田市の野球場跡地に大規模太陽光発電所を建設し、2019年に再エネ100%を実現した。長野県立大もすでに100%を達成している。設立総会後の記者会見で原科学長は「人材育成を担う大学で再エネ100%を実現していくことに非常に重要な意味がある」と話した。

 

 欧米の大学等では、再エネ推進の一方で、大学の資産運用に際して脱炭素化を進めるダイベストメント(投資引き揚げ)も進めている。再エネ・リーグだけでなく、「ダイベスト・リーグ」の輪も広げてもらいたい。

https://www.re-u-league.org/news/