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道路でも太陽光発電。東亜道路工業、フランスのコラス社と技術協力し、道路での太陽光発電パネルの普及に乗り出す。道路の表面は「膨大な再エネ未利用市場」(RIEF)

2021-08-30 14:32:50

Coral001キャプチャ

 

  東亜道路工業(東京)は、道路上で太陽光発電ができる太陽光発電舗装システム(Wattway)を日本に導入するため、欧州で先行するフランスのColas(コラス)社と技術協力関係を結んだ。このほど、コラスの技術を使い、東亜道路の本社ビル内に試験システムを導入した。政府が国際公約した2030年温室効果ガス46%削減の達成のためには、再エネ普及が欠かせないが、「道路」という未開発市場の利用を進める考えだ。

 

 同社はこのほど、コラス社および日本法人のコラス・ジャパン株式会社(東京)との間で、日本での普及を図るため技術協力を結んだ。高温多湿な日本の環境に適応した材料開発を進める。東亜道路の本社ビルのエントランスに試験導入した設備は、夜間にエントランスのLED照明の電源になるほか、非常時の携帯電話等の充電にも使えるという。

 

 コラス社は、フランスの国立太陽エネルギー技術研究所(CEA-INES)と共同でWattwayを開発した。同システムは、大型車の走行荷重にも耐えられる頑強性を持ち、激しい気候条件下でも発電能力を持続できる。

 

パネルは大型車が乗っても壊れない、雨の日も滑らない、という
パネルは大型車が乗っても壊れない、雨の日も滑らない、という

 

 発電パネルの表面には、滑り止めがされ、歩道にも車道にも適用できる。一枚のパネルは面積 0.86㎡、厚さ6mm、質量5.5kg。これらを組み合わせれば、狭い道路から、広大な広場や長い道路脇等まで、多様な設置が可能だ。軽量で持ち運びが容易なため、道路の舗装面にそのまま貼り付けることが できる。パネル 1 枚の最大発電能力は125WPeak。

 

 発電した電力はバッテリーに蓄電し、夜間に横断歩道の白線や停止線を発光させたり、災害時に電子機器の非常用電源として使うこと等が想定される。歩道用としては公園の園歩道や日陰の少ない空間への設置したり、電動サイ クルや電動キックボードなどのスローモビリティ機器への充電施設にも活用できる。

 

 太陽光発電は再エネ発電の主役だが、日本では大規模なソーラー発電用地がすでにかなり開発されている。また森林等の開発は、土砂崩れや景観破壊等の課題が指摘されている。このため、ビルや家庭の屋上でのパネル設置の拡大期待があるが、上(屋上)だけでなく、下(道路)の活用も膨大な「未利用市場」ということになる。

https://www.toadoro.co.jp/news/docs/eb7517910a373da65dd5522ac42f39c6ebb2a563.pdf