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出光興産、100万円台の電気自動車(EV)年内にも販売へ。安価な小型EV 100万円台、メーカー外から初のEV市場参入。出光の給油所網で販売やカーシェアを目指す(各紙)

2021-02-14 12:52:11

idemitsu001キャプチャ

 

 各紙の報道によると出光興産は、年内にも自社生産の超小型電気自動車(EV)を販売する。販売価格は1台100万~150万円程度を想定、全国にある自社の給油所での販売や、カーシェアの提供を展開するとしている。政府の「2050年ネットゼロ」宣言で自動車の電動化が求められるが、自動車メーカー以外の事業会社による本格的なEV市場への進出は出水が初めてになる。

 

 (本記事は2月16日に正式発表されたhttp://rief-jp.org/ct4/110949

 

 日本経済新聞が報道した。それによると、競技用自動車を手掛けるタジマモーターコーポレーション(東京・中野)と共同出資会社をつくり、まず静岡県内のタジマモーターの拠点で早ければ今秋にも生産を始める。量産の見通しがつけば、新たに工場を設置するとしている。

 

 製造販売するEVは全長2.5m、幅1.3m、4人乗りの小型軽自動車。同サイズの車は20年9月の道路運送車両法の施行規則の改正で「小型の軽自動車」として公道走行や個人保有が可能になった。最高速度は時速60km。車体は、出光の石油化学品の高機能プラスチックを採用する。

 

 バッテリーはリチウムイオン電池で、家庭用コンセントでの充電で、1回の充電に約8時間かかる。フル充電した場合の走行距離は100km。現在、家庭や女性に人気の軽自動車と同様に、コミュニティ回りでの日常生活での利用を見込んでいる。

 

 販売は出光が全国で展開する給油のためのサービスステーション(SS)で行うとしている。同社のSSは6400カ所にあり、強力な販売力となる。SS自体、低燃費車や電動車の普及等でガソリン給油需要が低下傾向にあるので、EV販売及び電力充電は新たな顧客獲得につながるとの期待もある。

 

 EVは低炭素車の主流として注目を集めている。現在、国内では倍されている自動車メーカーのEVは価格が高いのと、充電スポットが少ないことなどが課題となっている。今回の出光のEVは、価格で100万円台を実現し、充電も家庭で夜間にできることから、二台目の車等として人気が出そうだ。中国では50万円程度の安い小型EVが人気を集めている。

 

 出光は太陽光、風力等の再生可能エネルギー事業も内外で展開している。2019年度時点で総発電量は0.5GWで、2030年には4GWに拡大する目標を掲げている。

 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210214&ng=DGKKZO69093300U1A210C2MM8000

https://www.tajima-motor.com/

https://www.idss.co.jp/