米カリフォルニア州のデスバレー、先週末の最高気温が54.4℃を記録。歴史上3番目の高温。同地では昨年8月に続いて連続。「地球温暖化の影響」と気象関係者が警告（RIEF）
2021-07-12 00:59:31
異常高温が続いている北米西部のデスバレーで9日、54.4℃（華氏130°）の高温に達した。公式に確認されると、地球上で過去3番目に高い気温となる。デスバレーでは昨年8月も同気温を記録している。米大陸北西部では6月末にカナダのブリティッシュ・コロンビア州（BC）でカナダの観測史上最高気温を付けたほか、米国のワシントン州、オレゴン州でも温度の急上昇が続いている。
（写真は、昨年8月に「華氏130℉」を記録した際＝CNCから）
米海洋大気局（NOAA）は9日、6月の米国の気温は、過去最も暑い月になったと発表している。カナダで最高気温を付けたBCのリットンという小村では、6月29日に49.6℃（121.3F）まで上昇、周辺森林での火災を引き起こしたほか、多数の熱中症での死者が出た。https://rief-jp.org/ct8/115700
カリフォルニア州のデスバレーは米国で最も暑く、乾いた過去にも高気温が生じ易いことで知られている。現地のNatinal Weather Service（NWS）の観測によると、昨年の8月16日に岐路記した過去最高気温の54.4℃と同じ気温となる。地球上での高気温としては、1913年7月のデスバレー、31年7月のチュニジア中部ケビリでの記録に次ぐ暑さになるという。http://rief-jp.org/ct12/105742
米西部を襲う記録的な暑さについて、専門家は「気候変動の影響なしには考えられない」と指摘している。気候変動にまだ疑問を持つ人がいたならば、「デスバレーは、めっちゃ熱いやんか（It’s freaking hot！）」と知らせてあげよう。週末の土日の気温も金曜と同じように上昇する予測となっている。10日土曜の正午時点の気温は50.6℃（華氏123°）となっている。
デスバレーから車で2時間半の距離にあるラスベガスでも高温が続いている。同地のNWSオフィスでは「この気温はジョークではない！。戸外に出る前によく注意しよう。わが身を危険にさらさないように」と高温注意報を出している。
Research Institute for Environmental Finance