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カナダ、米北西部の異常高温続く。カナダでは49.6℃で最高気温をさらに更新。69人が熱波等で死亡。「熱ドーム」の影響続く。第2報(RIEF)

2021-06-30 12:38:08

heatdoomeキャプチャ

  異常高温が続く米大陸北西部での猛暑が止まらない。27日にカナダで観測史上最高気温を付けたブリティシュ・コロンビア(BC)州のリットン(Litton)では29日、49.6℃(121.3F)を記録、3日連続の記録更新となった。カナダの家庭では冷房が基本的にないことから、熱中症等での死者が西部地域だけで少なくとも69人にのぼっているという。

 異常高温はカナダのほか、米国のワシントン州、オレゴン州等北西部一帯に広がっている。27日に46.1℃のカナダの最高気温を記録したリットンでは、28日には47.9℃、29日は午後4時20分に49.6℃まで温度を上昇させた。同地の冬の最低気温は、過去に58.9℃を記録したことがあり、温度差は108.5℃と、100℃を上回った。https://rief-jp.org/ct8/115659

   現地の報道によると、連日、最高気温を更新しているリットンの住民の一人Meghan Fandrichさんは「家の外に出ることはほぼ不可能。耐えきれないので、家族は、少しでも涼しい他の場所に避難させた」と語っている。

ビーチは人であふれだした
コロナ禍だが、ビーチに繰り出す人が増えている

 69人の死者は、バンクーバー郊外のBurnabyとSurreyの周辺で起きており、大半が高齢者や病気を持っている人々だったという。経験したことのない異常高温の連続で、かつ冷房のない生活環境の中でなくなったとみられる。

 異常高温はBC州のほか、隣接するアルバータ州、サスカチュワン州等にも広がっている。気象当局は各州に、高温警報を出して警戒を呼びかけている。異常高温の現象は、北米大陸北西部一帯が「熱のドーム」に覆われているためとされる。同現象は、下部に暖気を抱え込んだ高気圧がドームのような形状で立ち上がり、そのドームが虫眼鏡のような役割をして、太陽光を地表部分を照射し、気温上昇現象を引き起こしているとされる。

  米大陸のオレゴン州のポートランドでも28日に46.7℃(116F)を付けた。また東部のボストンでも29日に37.8℃(100F)を記録するなど、大陸北部全体で気温が上昇している。カナダ、米国の西部一帯では今週いっぱい気温が高い状態が続く見通し。現地の警察や気象当局は、高齢者や持病がある人などは涼しい場所に移動するほか、家族や近所の人による安否確認を求めている。

https://www.nbcnews.com/news/weather/portland-soared-116-degrees-hotter-dallas-miami-la-have-ever-n1272617

https://www.bbc.com/news/world-us-canada-57654133