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INPEX、初のグリーンボンドを10月に発行。100億円。全額を内外市場での再生可能エネルギー事業に充当。「2050年ネットゼロ」目標を推進(RIEF)

2021-09-13 16:07:19

INPEXキャプチャ

 

  INPEX(旧国際石油開発帝石)は13日、同社初のグリーンボンドを10月に発行すると発表した。発行額は100億円。資金使途は再生可能エネルギー事業の開発など、 環境改善効果のある事業に限定する。同社は国内最大の石油・ガス等のエネルギー開発企業だが、2050年ネットゼロを掲げ、再エネ事業にも力を入れている。

 

 INPEX は今年1月、「今後の事業展開~2050ネットゼロカーボン社会に向けて~」を発表、パリ協定目標に沿って、2050年までの温室効果ガス排出量ネットゼロとする定量目標を設定した。また「気候変動対応の基本方針」も全面的に改定した。https://rief-jp.org/ct8/110323

 

 グリーンボンドは期間10年。調達資金の使途は、国内外での⾵⼒・地熱・太陽光の再エネの開発、建設、運営、改修に関する事業に集中する。主幹事はSMBC日興証券、みずほ証券、三菱 UFJ モルガン・スタンレーの3社。

 

 グリーンボンドの適格性については、制定したグリーンボンドフレームワークに対して、第三者評価機関のDNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン(DNV)が債券発行前の検証をしたほか、格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンの付与を得た。Climate Bonds Initiative(CBI)の認証も得ている。

 

 同社は、本年 1 月のネットゼロ宣言で、CCUS促進による石油・ガス開発等の上流事業のCO2削減をはじめ、水素事業の展開、再エネ事業の強化等、5つの事業を柱とする方針を打ち出している。今後の年間投資規模のほぼ1割に相当する年200億~300億円を継続的にこれらの事業に投じる計画だ。https://rief-jp.org/ct8/110323

 

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20210913_b.pdf

https://www.inpex.co.jp/ir/pdf/20210913_a.pdf