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愛知県も初のグリーンボンド発行。100億円。投資家の応募が集中し約9.8倍に。「グリニアム(グリーン性のプレミアム)」0.010%発生(RIEF)

2022-12-22 00:54:24

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 愛知県は20日、同県初となるグリーンボンドを発行した。発行額は100億円。発行額に対して、約9.8倍の投資家からの需要が集中し、即日完売した。応募が集中したことから、同日発行した京都市の同じ期間のグリーンボンドよりも低い金利となり、「グリニアム(グリーン性のプレミアム)」が発生した形となった。

 

 同県は10月に、グリーンボンドの発行を公表していた。発行されるボンドの期間は、5年債。資金使途先として、生物多様性の保全、エネルギー効率等の7つのグリーンプロジェクトを掲げている。都道府県のグリーンボンド等のESG債発行は、東京都、長野県等に続いて8件目。https://rief-jp.org/ct4/129291

 

 同日発行した京都市のグリーンボンドも同じ期間5年債。発行額は50億円。利回りは年0.259%で、愛知県のボンドより0.010%高かった。https://rief-jp.org/ct4/130924

 

 愛知県のグリーンボンドの調達資金の使途先としては、①エネルギー効率化②汚染の防止と管理③生物自然資源及び土地利用に係る環境維持型管理④生物多様性の保全⑤クリーン輸送⑥グリーンビルディング⑦気候変動への適応、の7プロジェクトを設定している。

 

 このうち①では、信号機のLED化(交通安全施設整備)、④では、干潟・浅場・藻場造成、魚礁漁場整備、増殖場造成、種苗生産施設整備、河川環境整備等の事業をあげ、⑦では、河川海岸整備、砂防関係施設整備、農地防災対策、治山施設等整備等の自然災害対策をあげている。

 

 ボンドを購入した投資家は130機関に上る。地元愛知県の企業や自治体のほか、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、SMBC信託銀行、北海道銀行、東日本銀行等の金融機関、環境再生保全機構、日本地震再保険、日本貿易保険等も投資した。https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/437293_1970024_misc.pdf

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisei/greenbond-aichi-4.html