HOME |JFEスチール。岡山・倉敷地区の高炉1基を5月にも休止。内外の鉄鋼需要の減少に対応、と説明。今回の高炉休止でCO2排出量は約800万㌧減る見通し。3日前の日鉄の高炉休止に次ぐ動き(RIEF) |

JFEスチール。岡山・倉敷地区の高炉1基を5月にも休止。内外の鉄鋼需要の減少に対応、と説明。今回の高炉休止でCO2排出量は約800万㌧減る見通し。3日前の日鉄の高炉休止に次ぐ動き(RIEF)

2025-04-03 15:43:46

JFEスチールの西日本製鉄所

 (写真は、JFEスチールの西日本製鉄所:岡山倉敷地区)

 鉄鋼生産で国内第2位のJFEスチールは2日、岡山県倉敷市にある西日本製鉄所の高炉1基を5月中旬をめどに休止すると発表した。鉄鋼業界最大手の日本製鉄は3日前の3月31日に、茨城県鹿嶋市のでの高炉1基の休止を決めており、それに続くもの。同高炉の休止により、JFEのCO2排出量は約800万㌧削減される。ただ、両社とも高炉の休止については、CO2排出抑制の気候対策ではなく、、トランプ米政権の関税政策等の影響による米国での鉄鋼需要の減少や国内の需要減等に対応するものとしている。JFEは休止対象の高炉については休止後も「再稼働可能な状態」で維持するとしている。

 JFEスチールは、現在、国内に7基の高炉を持つ。今回の西日本製鉄所の第3号機。これにより同社の高炉体制は6基体制となる。同社の粗鋼生産能力は年2600万㌧だが、1基休止の影響で一時的に2割弱の約2200万㌧に減産になるとしている。同社は今回の休止について、一時的に高炉への送風を停止し、再稼働が可能な状態で維持する「バンキング」と位置付けている。

 休止の理由としては、海外の鋼材市場が、中国の鋼材の過剰生産などの影響で市況が悪化しているほか、国内市場も縮小していることをあげ、生産能力全体の再編を急ぐとしている。高炉の休止による製鉄所の担当従業員の削減などは予定していないとしている。

 同社は、今回の高炉休止に際して、「わが社は『量から質への転換』の取り組みを着実に実行しており、スリムで強靭な生産体制の構築を進めている。今後も鉄鋼需要の動向を注視し、需要に見合った柔軟かつ迅速な対応を実施していく」とコメントしている。

    同社の「JFEグループ環境経営ビジョン2050」(2021年5月)では2050年のカーボンニュートラル(ネットゼロ)を目標に据え、鉄鋼事業でのCO2排出量を中間の2030年度には30%以上削減(2013年度比)とすることを設定している。2014年度末の排出削減量は18%減と、目標のほぼ半分を達成している。

 鉄鋼業界最大手の日本製鉄は、先に東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の第3高炉(炉容積5370立方m)の休止方針を公表している。休止理由はJFEと同じく、内外市場での鉄鋼需要の減少としている。日鉄の高炉休止時期は明示されていないが、これにより同社の高炉は10高炉体制となる。https://rief-jp.org/ct4/155571?ctid=72

https://www.jfe-steel.co.jp/release/2025/04/250402.html