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三井住友銀行。個人向けの外貨建てグリーンボンド、今月末に発行へ。米ドル建てと豪ドル建てのデュアルカレンシー債。個人投資家の「グリーン投資」増大に対応(RIEF)

2023-08-17 17:03:56

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 三井住友銀行は17日、今月末に個人向けの外貨建てグリーンボンドを発行すると発表した。 発行するグリーンボンドは、米ドル建てと豪ドル建ての2本。調達した資金の使途は、国内外の再生可能エネルギー事業や省エネ事業等に充当するとしている。同行は昨年末にも、個人投資家向けに両ドル建てのデュアルカレンシーのグリーンボンドを発行している。個人投資家のグリーン投資需要増大に対応する。

 

 今回発行するグリーンボンドは、米ドル建てが5億700万㌦分、豪ドル建てが6000万豪㌦分。合計すると日本円換算で約897億円分となる。豪ドル債の発行規模は、昨年末の発行時とほぼ変わらないが、米ドル債の発行額は約3.4倍に増やすため、両通貨建ての発行額は、昨年末より約3.5倍増える形になる。https://rief-jp.org/ct1/130947?ctid=

 

 発行日は今月30日の予定で、期間3年。金利は米ドル建てが5.05%、豪ドル建てが4.77%。資金使途は、SMBCグリーンファイナンスフレームワークで示すグリーン適格プロジェクトとし、国内外の再エネ事業、 エネルギー効率化(省エネ)等の一定の要件を満たす事業、としている。売出人は三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)のSMBC日興証券。売出取扱人はSBI証券、としている。

 

 セカンドオピニオンとしては、前回と同様、SustainalyticsがSMBCが公表するグリーンファイナンスフレームワークに対して、ICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価している。SMBCは、2015年に国内の金融機関として初めてグリーンボンド(5億㌦)を発行して以来、これまでほぼ毎年のように同ボンドを発行しており、今回で合計8度目となる。今回を含めると総発行額は30億㌦(約44390億円)を超える。

 

  SMBCが2022年10月に改定したスフレームワークでは、グリーンボンド・同ローンの資金使途先を、再エネ、省エネ、グリーンビルディング、クリーン輸送、汚染防止・抑制の5分野としている。資金使途の除外先として、化石燃料ベースの資産、同輸送、防衛・安全保障、パームオイル、木材パルプ、原子力発電所、石炭火力発電所、すべての鉱業、タバコセクターを列挙している。

https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20230817_01.pdf