HOME11.CSR |日本政策投資銀行が 新たに「健康経営格付け融資制度」スタート 第一弾は三井化学に対し、協調融資で170億円(FGW) |

日本政策投資銀行が 新たに「健康経営格付け融資制度」スタート 第一弾は三井化学に対し、協調融資で170億円(FGW)

2013-04-20 00:24:41

ningendock_02
ningendock_02日本政策投資銀行(DBJ)は、従業員の健康増進に積極的に取り組んでいる企業を格付けしたうえで、優遇金利で資金を融資する「健康経営格付け協調融資」を導入した。第一弾として、4月上旬に三井化学株式会社に対して、地方銀行や生命保険会社とともに総額170億円の協調融資を実施した。
DBJはこれまでも、環境配慮をしている企業や、グリーンビルディング、防災対策などの各分野で先端的な活動をしている企業を格付けして、優遇金利で資金提供する仕組みを提供している。今回の格付けは従業員対策を重視する企業を評価する仕組みだ。

「従業員の健康増進」を評価する項目としては、長時間労働を減らす努力や、生活習慣病対策をしているかなど約120項目を選び、その対応度合いをDBJが評価・審査する形をとる。評価は5段階区分で格付けする。格付けの優良な企業に対しては、通常のDBJの融資金利より金利を下げる優遇金利で貸し付ける。優遇金利は格付けに応じて0.1〜0.2ポイントの引き下げを行う。

今回、同格付けによって最上位に格付けされた三井化学は、従業員のメタボリック症候群の改善度合いをポイント換算して、競わせる活動や、健康診断でのストレス調査の結果を踏まえて、従業員ごとの具体的な改善策を管理職に作成させることを制度化するなどの取り組みを、高格付けで評価した。

格付けに基づく協調融資には、DBのほか、太陽生命保険、山口銀行など計19社が参加した。各地銀は、地域企業の新たな資金ニーズの掘り起こしにつながる期待があるほか、生保も従業員の健康増進によって、保険の効率性向上の期待があるとみられる。

三井化学は、ポリオレフィンに加え、エラストマーや機能性コンパウンド製品を中心とする各種機能樹脂、メガネレンズモノマーや衛生材料を中心とする機能化学品等、多彩なフィールドへ事業展開を行う三井系の総合化学メーカー。健康経営分野では、労働衛生規則に「社員の健康は会社の健康に直結する」という理念を掲げている。

<健康経営格付けに基づく協調融資の概要>
















アレンジャー兼ファシリティ・ エージェント

DBJ

ペイイング・ エージェント


山口銀行


貸出人


DBJ、太陽生命保険、青森銀行、 筑波銀行、千葉興業銀行、
八十二銀行、北國銀行、百五銀行、
滋賀銀行、
山口銀行、百十四銀行、西日本シティ銀行、
親和銀行、徳島銀行、
愛知県信用農業協同組合連合会、
他、合計19金融機関


 

http://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2013/html/0000012656.html