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美浜、高浜、もんじゅ 3原発の破砕帯 「調査必要」保安院が見解(各紙) 

2012-07-04 05:58:49

各紙の報道によると、経済産業省原子力安全・保安院は、関西電力美浜(福井県)、同高浜(同)、さらに日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(同)の3原発について、それぞれの敷地内にある断層の一種である「破砕帯」が問題になっている点について、「近年の活動を否定することは難しい」との見解を示した。専門家の意見を踏まえ、今後、追加調査を指示するかどうかを、正式決定することになる。

 焦点の破砕帯は自ら動くことはない断層をいう。対象となった3原発の破砕帯について、各電力事業者は「活動性はない」との見解を示してきた。しかし、保安院は東日本大震災で得た知見などを踏まえると、活動性が否定できないと判断している。特にもんじゅ、美浜両原発については、活断層が近くにあり、「引きずられて動くことを否定するには、さらなる調査検討が必要」とした。