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福島で除染国際シンポ 「意思決定に住民参加を」(福島民友)

2012-07-23 01:36:55

馬場町長(左から3人目)らが参加した公開討論
国際シンポジウム「欧州の経験と知恵に学ぶ福島の除染」は21日、福島市の桜の聖母短大で開かれ、参加者が今後の除染の進め方と住民参加による地域再生の方向性について認識を新たにした。欧州の研究機関と連携し、除染の共同研究に取り組む福島大と地球環境戦略研究機関の主催、福島民友新聞社などの協力。

馬場町長(左から3人目)らが参加した公開討論


 共同研究の一環で、福島県の現地視察に合わせて初めて開催。公開討論が行われ、国内外のパネリスト5人が主張を交わした。

ベラルーシ放射能研究所のヴィクター・アベリン所長は、住民の内部被ばくを減らす仕組みづくりの重要性を挙げ「自分の身を守るため、健康状態を知ることが必要」と訴えた。

 ドイツ・ベルリン自由大のミランダ・シュラーズ教授は、除染で出た土などの仮置き場や、放射性廃棄物最終処分場について「住民が未来の意思決定に参加することが大切。地域社会の復活には、次世代に先送りしてはならない」と強調した。

 福島県から参加した馬場有浪江町長は「除染しなければ古里に帰れない。自分たちで地域の除染を進めるためにも、より効果的な除染技術を開発してほしい」と国際社会に協力を求めた。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0722/news8.html