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除染の田んぼにヒマワリ満開 福島・南相馬(河北新報)

2012-08-03 07:34:36

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福島県南相馬市原町区太田地区の相馬太田神社の周りで、昨年3月の福島第1原発事故の後、休耕中の田んぼに植えられたヒマワリが満開になった。
 地元の太田地区復興会議(渡部紀佐夫委員長)の「ひまわりプロジェクト」が、2年ぶりに全面開催された相馬野馬追に合わせ、神社への騎馬武者参集の風景を飾ろうと24ヘクタールで育てた。
 満開を迎えたのは神社から西に延びる一本道の沿道。両側の田んぼに見渡す限り、まぶしい黄色のじゅうたんを広げる。

 「神社の東側の田んぼに植えたヒマワリも遅れて開き始め、今月いっぱい楽しめそう。ぜひ見に来て」と復興会議の奥村健郎さん(55)は話す。

 これらの田んぼでは昨冬、放射性物質を含む表土を天地返しする方法(反転耕)で除染が行われた。ヒマワリは稲作再開に向け、2次除染に役立つ作物の試験も兼ねる。

 復興会議は「花が終わった後は、土壌の測定を行う。種は、支援のNPOの助けを借りて搾油し、バイオ燃料の原料作物としての可能性も調べたい」と計画している。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120803t65009.htm