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日米NGO、漂着がれき協議=米側に処理費用への不安(時事)

2012-08-06 13:06:46

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【ポートランド(米オレゴン州)時事】東日本大震災の津波で発生したがれきなどが米西海岸に漂着し始めている問題で、日米のNGOや関係機関が対策、連携強化を検討する会合が5日、米ポートランドで2日間の日程で始まった。日本側は、環境省派遣の海洋ごみ問題に取り組むNGO「JEAN」(東京)や研究者のほか、オブザーバーとして同省職員が参加した。  米側参加者からは、漂流物の量や危険物の有無、漂着予想地点がはっきりしないことや、相当額に上るとみられる処理費用調達に対する不安の声が続出した。

また、既に漂着している地域からは「海岸が漂着物で埋め尽くされ、砕けた発泡スチロールが吹雪のように舞っている」(アラスカ州)、「(青森県からの)浮桟橋の撤去に8万5000ドル(約670万円)かかった。州は大きな物体が漂着した際のコストを心配している」(オレゴン州)などの報告があった。

一方、環境省側は、推定150万トンのがれきが洋上を漂っており、10月ごろから本格的に西海岸への漂着が始まると説明。監視態勢を一層強化する方針を示した。

 

http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012080600421