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「討論型世論調査」も博報堂が5500万円で落札 意見聴取会とセットで行うメディア・コントロール(ざまあみやがれい)
2012-08-07 11:58:40
昨日、元博報堂営業で現在作家の本間龍さんと「電通とメディアコントロール」というUST生放送限定番組をおこない、意見聴取会とその後2日だけ行われた「討論型世論調査」について、広告代理店の元インサイダーの目線で語っていただいた。
続きは以下。
資源エネ庁のHPにてその入札結果が発表されている。
興味深いことに、この「意見聴取会」と「討論型世論調査」はほぼ同時期に入札結果が出ている。つまり、この2つはワンセットで行なうという意図があって、それに従って動いているということだ。
意見聴取会の落札については、このブログで過去に取り上げた。
▼やらせ疑惑意見聴取会 入札わずか2社 博報堂が7480万で落札 電通入札額 1億2000万
今回は、「討論型世論調査」だ。
これはどういう内容なのかというと、スタンフォード大で行われている手法を用いて、討論する前と後ではどのように人々は意見が変わるのか、ということをもちいて、議論を深めたり、その結果を用いてメディアコントロールする手法だということだ。本間さんがいうには、今回のためにわざわざスタンフォード大の人が日本に来ているとのこと。
それはさておき、まずは、ブログのTOP画像で紹介した、「討論型世論調査」の「入札結果」を見てみよう。
▼[PDF]http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/nyusatsukekka/1207/120719a.pdf
- 博報堂 5500万円
- アサツーディ・ケイ 5900万円
わずか2社が入札。400万円差で博報堂が落札している。
ここまでは素人でもわかる事実だ。
だけども、この入札結果からいろんなことが読み取れることを本間さんに教えていただいた。
赤枠で囲った、「技術点の合計」を見てみよう。
- 博報堂 184点
- アサツーディ・ケイ 154点
技術点でも博報堂がアサツーディ・ケイを大きく上回っているのがわかる。
この「184点」は何を意味しているのか。それは上の囲みにある「技術点の構成」を見るとその意味がわかる。
■技術点の構成
- 基礎点 80点
- 加点 104点
つまり、技術点は何点満点かというと
- 満点 184点
となる。
つまり、博報堂は、満点の184点で、しかも落札価格も最安値(とは言っても2社の競合だが)で落札したということになる。
なぜ、博報堂は技術点が「満点」で落札できたのか。それを本間龍さんは「この企画自体が博報堂が持ち込んだのではないか」と分析していた。
実は、意見聴取会の落札も博報堂は満点で落札している。
つまり「意見聴取会」も「討論型世論調査」も博報堂が、資源エネルギー庁の仕事を代行しているということになる。広告代理店は、全力で仕事を代行する。
とうぜんプロが仕事するのだから、この2つの事業の関係性も調整しながら運営プランを練ることになるだろうと僕は考えるし、それは特別穿った見方ではないだろう。
それはどういうことなのか。
「意見聴取会」を全国でおこなうプランを作り、その結果を想定した上で、その後に行われる「討論型世論調査」の運営プランを作れるということになる。
そして、それは実際に行われたということになるのではないか。
新聞の紙面を見ていればそれがよーく分かる結果になっている。それはメルマガで書くことにする。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65818261.html