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関西電力:中間配当、32年ぶり見送り検討(毎日)

2012-08-27 12:13:38

天にそびえる関西電力本社ビル
関西電力が12年9月中間配当を見送る検討に入ったことが27日、明らかになった。中間配当を実施しなければ、第2次石油危機の影響で燃料費が高騰した1980年以来、32年ぶり。大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続く原発の再稼働の見通しが立たず、原発の代替となる火力発電用の燃料費負担がかさんでおり、赤字脱却が見通せないため。ただ、中間配当を前期よりも減らす減配とする可能性もある。

天にそびえる関西電力本社ビル




 関電は全原発が停止して燃料費負担が膨らんだのを受け、12年4〜6月期連結決算で、最終(当期)損益が995億円の赤字(前年同期は344億円の黒字)となった。電力需要が増える夏場も燃料費負担はかさんでおり、12年9月中間連結決算でも大幅な最終赤字の計上は必至だ。

 関電は12年3月期は中間・期末とも1株当たり30円(計60円)の配当を実施した。今期に関しては原発の再稼働や業績の見通しが不透明なため「未定」としていた。【横山三加子】

 

http://mainichi.jp/select/news/20120827k0000e020156000c.html