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海底蓄積の放射性物質セシウム等の連続計測装置 東大が開発(NHK) データは改竄しないで しっかり測ってください

2012-09-06 23:13:16

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海底に積もった放射性物質の濃度を、船を航行させながら連続して計測できる装置を東京大学のグループが開発し、原発事故で拡散した放射性セシウムの分布の状況を、効率的に把握できると期待を集めています。


東京大学生産技術研究所が新たに開発した装置は、直径15センチ、長さ8メートルほどのゴムの管の中に、放射線の計測器や水の深さを測る機器などを入れたものです。
船につなぎ、海底を引きずる形で使われ、海底の土に含まれる放射性セシウム134と137の濃度を1秒ごとに連続して測ることができます。
先月、東京電力福島第一原子力発電所から75キロほど離れた茨城県北茨城市の沿岸で行われたこの装置の試験では、沖合に行くほど放射性セシウムの濃度が下がっていることが分かりました。
海岸から17.5キロの場所で1キロ当たり225ベクレルあったセシウム137は、この12キロ余り沖合では70ベクレルに、また、17.5キロの場所で1キロ当たり155ベクレルあったセシウム134は、12キロ余り沖合では45ベクレルに、それぞれ3分の1以下に下がったということです。
海底の土の放射性物質の調査は、これまで数キロから数十キロおきに行われていましたが、この装置により、原発事故で拡散した放射性セシウムの分布の状況を、効率的に把握できると期待を集めています。
東京大学生産技術研究所の浦環教授は、「今後の対策のため、汚染の全体像を把握することが重要で、国の調査にこの装置を役立ててほしい」と話しています。