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環境浄化研、新潟・三条市にがれき処分場向けセシウム吸着材を納入(日刊工業)

2012-10-11 07:35:00

放射性セシウム吸着繊維
放射性セシウム吸着繊維

 【前橋】環境浄化研究所(群馬県高崎市、須郷高信社長)は、放射性セシウムの吸着材を新潟県三条市内の震災がれきの処分場に納入する。焼却灰を埋め立てる土壌層の下に5万平方メートルの吸着ネットを敷く。排水を通す水処理槽にも設置する。同社が自治体の処分場に吸着材を納入するのは初めて。三条市は処理に遅れが目立つ岩手県大槌町のがれきを受け入れを10日に始め、11日から試験焼却する。年末までに保管体制を整備する。
 「グラフト重合」という技術を使い、千葉大学などと開発したセシウムを結合する繊維を納める。グラフトは「接ぎ木」の意味で、材料に放射線(ガンマ線)を当てて元の素材の分子を切り、代わりに別の機能を持った材料を付け加える。今回はナイロン繊維にセシウムを吸着する「フェロシアン化コバルト」を加えた。同社はすでに福島県内のプールで吸着材を使った除染で実績を持つ。


 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520121011aaax.html