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東電、今度は原発湾周辺の海中フェンス破損 「汚染魚」大放出の可能性 強風影響と説明 しかしこの程度の風で・・・(FGW)

2013-04-09 12:12:39

福島原発港湾内の魚駆除の計画。しかし海中フェンスが簡単に壊れ、計画倒れになった
福島原発港湾内の魚駆除の計画。しかし海中フェンスが簡単に壊れ、計画倒れになった
福島原発港湾内の魚駆除の計画。しかし海中フェンスが簡単に壊れ、計画倒れになった


各紙の報道によると、東京電力は8日、福島第一原発5、6号機の取水口近くの海中に設置してある放射性物質の拡散を防ぐために設置したカーテン状の幕「シルトフェンス」の一部が切れていたと発表した。


 同幕は、原発前の専用港内にたまった放射性物質の拡散を防ぐためのもの。東電では、現場の放射能濃度は低く、今のところ周辺環境に影響はみられないと説明しているが、同海域に封じ込められていた魚類がどうなったかについては言及していない。




 さらに、専用港内の別の場所に張ってあった、放射能に汚染された魚類の移動を防ぐフェンスも切れていたことも明らかになっている。フェンスに穴があくと、当然、魚は外に出る。放射能汚染魚が大量に外洋に出た可能性は否定できない。福島周辺の漁業に改めて打撃となることは必至だ。

フェンスが複数破損したことについて、東電は、七~八日の強風で海が荒れた影響によると説明してる。確かに今回の強風で、三重県で風力発電所が破損するなどの事故が起きているが、風力自体は、台風よりも弱いものであり、この程度の風で穴の開くフェンス工事では、長期にわたる放射能汚染対策をカバーすることは無理であることは明らか。小手先、場当たり、対処療法ばかりを積み上げて、バレると「頭を下げて(舌を出しているかも)」誤魔化そうとしているように映る。

そうした東電の対応に対して、安部政権はこれまで適切な指導も注文もつけていないようにみえる。