HOME |原子力規制委員会 六ヶ所再処理工場の新規制基準で検討会開催  「重大事故対策は想定外」の同工場の改善求める(河北新報) |

原子力規制委員会 六ヶ所再処理工場の新規制基準で検討会開催  「重大事故対策は想定外」の同工場の改善求める(河北新報)

2013-04-16 11:38:25

六ヶ所村の再処理施設群
六ヶ所村の再処理施設群
六ヶ所村の再処理施設群


原子力規制委員会は15日、青森県六ケ所村で試運転中の使用済み燃料再処理施設の新規制基準に関する検討チームの初会合を東京都内で開き、従来は想定していなかった重大事故への対策を事業者の日本原燃に求めることを決めた。
重大事故の具体的な想定は今後検討するが、施設では大量の化学薬品を使用するため、検討チーム座長の更田豊志規制委委員は「火災と爆発事故を最も考慮すべきだ」との考えを示した。

 
初会合ではまた、地震や津波への対策として、福島第1原発事故の教訓を踏まえた原発の新基準案を適用することを決定。原発の新基準案に盛り込まれたテロや森林火災への対応、事故に備えた通信連絡手段の強化なども追加することにした。
検討チームは原燃からのヒアリングなどを経て新基準をまとめ、12月の施行を目指す。規制委は新基準による審査を施設完工の条件としており、田中俊一委員長は15日の衆院予算委員会分科会で「新基準に適合しなければ操業を認めない。使用前検査(の可否)も新基準で判断する」とあらためて強調した。

 
検討チームは再処理施設のほか各地の核燃料加工、核廃棄物管理・埋設などの施設の新基準も対象としており、16日の第2回会合では六ケ所村で建設中のプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料加工施設の新基準について話し合う。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130416t23015.htm