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東電の汚染水貯水槽管理 正確さ欠く「計量」 移送ないのに数値変動 10トン~100トン単位で変化(FGW)

2013-04-19 11:50:35

放射性物質に汚染された水が漏れた東京電力福島第1原発の(画面下手前から)1号、2号、3号地下貯水槽=6日、福島県大熊町
放射性物質に汚染された水が漏れた東京電力福島第1原発の(画面下手前から)1号、2号、3号地下貯水槽=6日、福島県大熊町
放射性物質に汚染された水が漏れた東京電力福島第1原発の(画面下手前から)1号、2号、3号地下貯水槽=6日、福島県大熊町


東京電力福島第1原発で起きている汚染水貯水槽の漏出問題で、東電が発表する貯水槽の水位を示す数値が、移送作業を行っていない夜間でも、トン単位で変動していることが18日、分かった。東電は「推計による誤差。圧力から水位を判断するため生じるもの」と説明している。だが、汚染水漏出の発覚後も、問題の貯水槽の水量を正確に把握できていない状況が続いている。
東電発表の数値によると、最大120トンの汚染水が漏れたとされる2号貯水槽の数値は、17日の移送停止後から18日の移送開始までに、707トンから665トンまで約40トンの範囲内で変動していた。

東電は地下貯水槽にあった汚染水の総量についても当初は約2万3600トンと発表していたが、その後、約2万3000トンへと数量を修正したことも発覚している。この計算では、約600トンがどこかに消えたことになる。この点についても東電は、「計測機器の誤差の範囲」と説明している。

マイクロシーベルト単位の放射能の数値が議論の対象となっているのに、そうした放射能物質を含む汚染水の数量管理が10トン単位で、変動するとすると、計測された放射能の数値もきわめてあいまいということになる。