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福島県立高校のプール汚泥から 1キロ当たり10万ベクレルの高放射能検出 (各紙)

2013-04-22 20:32:52

高濃度の放射能が検出された福島県内の高校プール
高濃度の放射能が検出された福島県内の高校プール
高濃度の放射能が検出された福島県内の高校プール


各紙の報道によると、福島市のNPO法人「市民放射能測定所」が実施した放射能測定で、福島県内の県立高校のプールの汚泥から高濃度の放射能が検出され、このうち2校は1キロ当たり10万ベクレルを超える濃度だった。両高校のプールは、東京電力福島第1原発事故の後、排水できない状態となっており、雨水等による放射能が凝縮して汚泥に蓄積したとみられる。若者が集まる高校内での高濃度汚染物質の蓄積は健康影響問題を引き起こす可能性があることから、早急に除染する必要がある。


10万ベクレルを超える高濃度放射能のプール汚泥が検出されたのは、福島市の高校と伊達市の高校。福島市の高校では一キロ当たり10万4100ベクレル、伊達市の高校では同11万9461ベクレルが検出された。また別途、南相馬市の高校では8468ベクレルを検出した。報道によると、いずれの汚泥も、4月中旬に大手新聞の記者が同NPOに検体を持ち込んで調べていたという。
1キロ当たり8000ベクレル超の廃棄物は、国が処理の責任を持つ「指定廃棄物」で、同10万ベクレルを超えると、中間貯蔵施設などでの保管が義務付けられる。しかし、調査した各高校では汚染汚泥の除去等の作業は行われていない。福島県健康教育課によると、現在7校のプールが地域の同意を得られずにプール内の汚染水を排水できない状態になっているという。プール内の汚染水と、底部の汚泥等の早期除染、処理が急がれる。