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太平洋に拡散するセシウム 太平洋沖の10地点調査すべてでプランクトンから検出 (各紙)

2013-05-21 21:35:06

水中グライダーと呼ばれる最新の無人海洋観測機器
水中グライダーと呼ばれる最新の無人海洋観測機器
水中グライダーと呼ばれる最新の無人海洋観測機器


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発事故で海に放出された放射性セシウムによる太平洋汚染が進行していることがわかった。独立行政法人、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究チームは、太平洋沖の10地点で測定した全てのプランクトンからセシウムを検出したことを発表した。



研究成果は、千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合2013年大会で21日、発表した。検出濃度は北緯25度付近が最も高かったという。

同機構の喜多村稔技術研究主任は「プランクトンは食物連鎖でより大きい魚に取り込まれるため、海中のセシウムの移行に重要な役割を果たすと考えられる。セシウムの蓄積に何が影響しているのか、今後明らかにしたい」と話している。