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早稲田大学と東京都市大学が共催で、「原子力国際展開」推進のシンポジウム開催  東芝、日立、重工など勢ぞろい(FGW)

2013-05-22 19:59:36

wasedaheader_logo01
wasedaheader_logo01早稲田大学と東京都市大学が共催で、国際的な原子力発電所の新規増設計画推進のシンポジウムを今月30日に開催する。「先進国と途上国の原子力発電計画と、日本の主要原発メーカーの原発技術のグローバル展開について、理解を図る」ことが目的という。「原発推進大学は東大だけではない」という原発業界配慮のキャンペーンか。

 

 シンポジウムは「2013年度未来エネルギーシンポジウム『原子力の国際展開』」と題したもので、5月30日午後1時30分から、早稲田大学理工学術院 西早稲田キャンパス(東京都内)で開く。一般公開で参加費無料。だれでも参加して聴講できる。

シンポジウムでは、橋本周司早大副総長、中村英夫東京都市大学長がそれぞれあいさつし、東芝、日立、三菱重工の原子力担当技術者が、書く社のグローバル展開技術について、レクチャーをする。また、途上国向け原発売り込みのライバルとなる中国の原発事情についてもテーマとなっている。

両大学は原子力分野の人材育成のために「共同原子力専攻」という共同教育課程を設定、原子力分野の人材育成を進める産学協同体制をとっている。原子力については「未来の新エネルギー」「グリーンエネルギー」と位置付け、「大学教育と原子力産業の架け橋を目指して」がキャッチフレーズだ。

共同原子力専攻のカリキュラムをみると、原子炉物理学、原子核工学、原子力材料・燃料学、核燃料サイクル工学、などの専門分野に加えて、ヒューマンファクターズマネージメントの科目もある。こうしたカリキュラムの中で、福島原発事故が引き起こした、生活・地域社会の破壊、将来世代への健康問題、生態系・海洋汚染等の重要性も、十分に教育するのだろうか。

http://www.nuclear.sci.waseda.ac.jp/