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東京電力 福島原発周辺からの海洋放出予定地下水はセシウム汚染ないはず、だが実は0.61ベクレル検出 東電「測定方法に誤り」というが 知っていたのでは?(各紙)

2013-06-03 23:22:55

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fukushima20130301041jd各紙の報道によると、東京電力は3日、福島第1原発で増え続ける汚染水を減らすため、敷地内の井戸でくみ上げて海洋への放出を目指しているが、当該の地下水はこれまで放射性セシウムが検出限界未満だと説明してきたが、実は1リットル当たり0・61ベクレル検出されたと発表した。東電は、当初の検査は測定方法に誤りがあったためで、再測定した結果、検出されたという。

東電が計画している地下水の海洋放出は、地下水が継続的に原子炉建屋に流入して汚染水が増大し続けているのを防ぐため、地下水が原発に流入する前に、迂回して回収、海に放出する「地下水バイパス」を作る計画を進めている。その際、東電は、放出予定の地下水は、原発建屋に流入する前なので、放射能に汚染されていない、と説明してきた。しかし、これに対して、地元漁業者からは海洋汚染への疑念とともに、いずれにしても水産物への風評被害が高まるのではとの、警戒の声が上がっている。

東電は今回の問題は、測定手法の問題で、意図的なものではないと、している。だが、東電の測定結果への信頼が揺らぐのは必至だ。東電は、福島県内で漁業関係者向けなどの説明会を重ねているが、放出への地元理解を得るのは困難になる可能性が出てきた。