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潮流発電の実用性探る 研究グループが寒風沢島で現地調査(河北新報)

2013-06-14 14:18:57

潮流発電装置の設置予定場所を視察する研究メンバー
潮流発電装置の設置予定場所を視察する研究メンバー
潮流発電装置の設置予定場所を視察する研究メンバー


東大の研究グループが東日本大震災の津波被害を受けた宮城県塩釜市浦戸諸島の寒風沢島で潮流発電の実証実験に乗り出し、13日に現地調査した。文部科学省の事業の一環で、海洋エネルギーの実用可能性を探るとともに、発電装置の製作を地元企業に発注することで被災地支援も狙う。2015年度の発電開始を目指す。
 実験を行うのは東大生産技術研究所や塩釜市などでつくる「東北復興海洋エネルギー研究運営委員会」。寒風沢島と野々島の間の寒風沢水道に潮流発電用タービンを6基設置し、最大5キロワットの出力を計画している。

 
 寒風沢水道は波が少なく、タービンを破損する可能性が低い上、規則的な流速のため、潮流発電に適しているという。今後は発電装置の製作に取り掛かる。寒風沢島は文化庁指定の特別景勝地になっており、文化庁の許可を申請する。

 
 運営委員長を務める木下健東大名誉教授は「新技術の開発と被災地支援を同時に進め、ここで開発した技術を全国で応用できれば」と話した。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130614t15028.htm