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また東電福島原発の設備で不備 汚染水淡水化装置で放射性物質水漏れ 推定360リットル(各紙)

2013-06-21 13:59:11

東電が導入している逆浸透膜方式の淡水化設備
東電が導入している逆浸透膜方式の淡水化設備
東電が導入している逆浸透膜方式の淡水化設備


東京電力は21日、福島第1原発の汚染水を処理する淡水化装置で、放射性物質を含んだ汚染水が推定約360リットル漏れたと発表した。漏れた水は敷地内にとどまっており、外部への流出はなく、周辺のモニタリングポストで計測される放射線量に目立った変化はないという。

同日午前3時ごろ、漏えい検知器が作動。約5分後、淡水化装置がある建屋内で、協力会社の作業員が水漏れを確認して装置を停止した。

漏れが見つかった淡水化装置は、セシウムなどを除去した後の汚染水から逆浸透膜を使って塩分を取り除く設備。漏れた水からは放射性物質が検出されているため、処理前の水とみられる。

福島原発の事故処理諸設備は、今回の淡水化装置だけでなく、汚染水の貯蔵タンク、地下水の保管プール等、多くの箇所で不具合がみつかっている。事故から2年が過ぎた段階でこれだけ多くのミスや不具合が発見されていることは、今後、廃炉に向けて10年~20年の期間がかかると予想されるなかで、二次災害を引き起こすリスクが漂っていると言える。

東電自体の事故管理能力を第三者が適切にチェックする体制を確保する必要があるといえる。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1228417_5117.html