HOME |東電福島第一原発、周辺海水のトリチウム上昇 事故後最高値に(各紙) 汚染水の漏洩か |

東電福島第一原発、周辺海水のトリチウム上昇 事故後最高値に(各紙) 汚染水の漏洩か

2013-06-25 00:42:15

海間近で放射能汚染水が大量にたまっている
海間近で放射能汚染水が大量にたまっている
海間近で放射能汚染水が大量にたまっている


東京電力は24日、福島第1原発の海側にある観測用井戸の水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、原発港湾内の海水のトリチウム濃度が上昇傾向にあると発表した。21日に1~4号機取水口北側で採取した海水から、1リットル当たり1100ベクレルのトリウムが検出された。海水のトリチウムとしては事故後で最高値となった。

 今月10日時点でのトリウム濃度は同500ベクレルだったことから、10日ほどの間に、2倍以上になったことになる。
 1、2号機取水口の間で21日に採取した海水からも同910ベクレルのトリチウムが確認された。ここでも10日時点では同600ベクレルだったのに比べて、約1.5倍に上昇していた。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「トリウムの上昇傾向が見えており、確認する必要がある。再測定や再度の海水採取を行う」として、観測用井戸の水との関連を調べる方針。

 

 原子力規制委員会事務局の原子力規制庁は「原発がある陸側からの漏えいの可能性もあるが、データ数が少なく慎重に調べる必要がある」としている。東電は調べている。