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福島第1事故翌月の放射性ヨウ素拡散状況判明 政府発表の原発北西部だけでなく 南側にも拡散 原子力機構解析(河北新報)

2013-06-27 19:11:41

福島第1原発事故で周辺地域に沈着した放射性ヨウ素131の分布図(2011年4月3日時点)
福島第1原発事故で周辺地域に沈着した放射性ヨウ素131の分布図(2011年4月3日時点)
福島第1原発事故で周辺地域に沈着した放射性ヨウ素131の分布図(2011年4月3日時点)


日本原子力研究開発機構(原子力機構)は26日、福島第1原発事故で放出された放射性ヨウ素131の地表への沈着量の分布図=グラフ=を公開した。ヨウ素131は半減期が8日と短く、事故後間もない時期の分布状況はこれまで分からなかった。
 沈着量は2011年4月3日時点の値。SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)で明らかにされた放射性物質の拡散予測と同様、原発から北西部へ飛散した傾向がみられる。

 
 政府などが公表してきた放射性セシウム134、同137の広がり方とはやや異なり、第1原発南側にも高濃度の沈着が広がったことが分かった。特に大熊、富岡両町では1平方メートル当たり300万ベクレル以上に達した。

 
 分布図は4月2~3日に米国エネルギー省が実施した航空機モニタリングの測定結果を基に、原子力機構と同省が解析法を開発した。原子力機構は「事故直後の住民の内部被ばく量を推定するための基礎データとして役に立ってほしい」と話している。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130627t63023.htm