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茨城・日立市沖漁獲のスズキから 基準を10倍上回る1000ベクレルのセシウム検出(FGW) 日本列島の放射能汚染本格的に顕在化へ

2013-07-12 20:24:29

大型の魚類ほど放射能の蓄積が進む
大型の魚類ほど放射能の蓄積が進む
大型の魚類ほど放射能の蓄積が進む


厚生労働省が実施している食品に含有する放射性物質検査の直近の報告によると、今月4日に茨城県日立市沖で獲れたすずきから食品安全基準の100ベクレルを10倍上回る1000ベクレルのセシウムが検出された。これまで福島県沖等で基準超の魚が見つかることはあったが、茨城県沖で、10倍も基準を上回るスズキが検出されたことは、海洋の放射能汚染が確実に広がり、深度を増していることを物語る。

 

1000ベクレルという大幅な基準超過のスズキが見つかった茨城県ではこのほか、基準内だが北茨城市沖で37ベクレルのマダラ、同じ日立市沖で12ベクレルのニベ、鹿嶋市沖で12ベクレルのカレイなどが検出された。1000ベクレルのスズキはたまたまなのか、氷山の一角なのか、より詳細なサンプル調査が必要だ。

 

いずれにしても、わが国の公害の原点である水俣病で明らかになったように、海洋を汚染した汚染物質は、植物連鎖を経て、生態系の上位にある魚に濃縮蓄積するサイクルにあることから、今後も、福島周辺だけでなく、太平洋産の大型水産物での放射能蓄積がより進行する可能性がある。

 

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000036j2k-att/2r98520000036j6b.pdf