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東電 福島第一原発の放射能汚染水の海洋流出認める 二次汚染拡大へ(FGW) これまで認めなかったが、自民圧勝を受けて、居直ったか?! 

2013-07-23 00:25:41

福島第1原発の汚染水流出問題で、記者会見する東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理=22日午後、東京・内幸町の本店
福島第1原発の汚染水流出問題で、記者会見する東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理=22日午後、東京・内幸町の本店
福島第1原発の汚染水流出問題で、記者会見する東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理=22日午後、東京・内幸町の本店


東京電力は22日、福島第1原発敷地内の海側にある井戸から高濃度の放射性物質が相次いで検出された問題で、放射能汚染水が地下を通って海に流出している可能性を初めて認めた。東電は、原発の港湾口付近では放射性物質の数値が極めて低いとして、汚染がまだ港湾内にほぼとどまっているとみているが、いずれ外洋に広がるのは間違いない。

これまで敷地内の井戸から高濃度の放射能汚染水が検出される一方、港湾内の海水の放射性物質濃度も上昇していることが明らかになっていた。しかし、東電は推移を注視するとして、これまで汚染水の流出を認めていなかった。原子力規制委員会も独自に調査をする姿勢を見せてこなかった。

しかし、井戸の放射能濃度が次第に上昇し、海洋の濃度も連動する形で上昇していることが否定できなくなってきた。特に、潮位変動や降雨に連動するように井戸の水位が上下していることもわかった。このため東電は、原発敷地と海との間で地下を通じて水の行き来があると認めざるを得なくなった。

放射能汚染水が地下を通じて、海洋に流出していることが確実になると、港湾への汚染が止まらず、さらに港湾から外洋に汚染が広がっているのも否定できない。そうなると、福島県沖での漁業への信頼は一気に低下する。これまでも、「風評被害」を懸念する声があったが、実際に放射能汚染水が原発敷地から漏洩していることが確認されと、風評ではなく、実際の被害ということになる。

また東電は同日、1号機タービン建屋東側周辺で、汚染水の海への流出を防ぐために、沿岸部に幅約60メートルの「遮水層」を設ける工事の状況を公開した。公開したのは8日に始めた工事で、1日交代で延べ20人の技術者が海に沿って直径1メートル、深さ16メートルの穴を約230本掘り、固化する薬剤を注入する。工程の半分ほどを終えており、東電の工事担当者は「遮水層により汚染された地下水の海への流出を100%止めるとは言い切れないが、ほぼ遮断できる」と説明した。

しかし、これまでどれだけ汚染水が海洋に流出したかは、まったく把握されておらず、今後も応急の遮水層で果たして歯止めがかかるという保証はない。泥沼の放射能漏洩現象が制御される見通しはつかめていない。

東京電力福島第1原発2号機の取水口付近で行われている、汚染水漏えい防止の地盤改良工事=2013年7月22日午後7時、代表撮影
東京電力福島第1原発2号機の取水口付近で行われている、汚染水漏えい防止の地盤改良工事=2013年7月22日午後7時、代表撮影


 

 

 

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