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経済産業省 佐渡沖の石油・ガス試掘、期待外れ 埋蔵見つからず 国費98億円が消えた(各紙)

2013-07-23 01:05:59

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niigatasadookiK2013041602100092_size0経済産業省は22日、石油・天然ガスがある可能性が高いとして4月から新潟県佐渡沖で進めていた調査(試掘)について、石油・天然ガスともにほとんど存在を確認できなかった、と発表した。今回の試掘では、水深約1,130メートルの海底から、さらに1,950メートルまで掘削したが、確認できなかった。



調査は経産省の委託を受けたJX日鉱日石開発と独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が4月から進めていた。事前の音波探査などで、石油や天然ガスがたまりやすい形の地層が約100平方km以上に広がっているのがわかり、試掘に乗り出したが、ごく微量しか検出できなかった。総事業費の9割にあたる98億円を国が負担した。投じた国費の見返りはなかったことになるが、経産省は、「地層の一部で微量の石油・天然ガスの徴候を確認するとともに、今後の石油・天然ガス開発を判断していく上で必要となる地質データを取得した」と成果を強調している。

当初、経産省が佐渡島沖の海底を事前に調べたところ、石油や天然ガスがたまりやすい形の地層が100平方キロメートル以上に広がっていたという。それまで国内で最も石油が出る北海道の勇払(ゆうふつ)油田でも広さは約35平方キロメートルだったことから、国内最大で、中東の中規模程度の石油・ガス田になる可能性があると見込まれていた。石油・ガス探索は簡単ではないということだ。

http://www.meti.go.jp/press/2013/07/20130722002/20130722002.html