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東京電力福島原発 汚染水の海洋流出確認 漁業者「ショック」「やっぱり」 風評被害に加え、汚染実害の可能性(福島民友)

2013-07-23 11:12:12

港湾に流れ出た汚染水は次第に外洋に広がっていく
港湾に流れ出た汚染水は次第に外洋に広がっていく
港湾に流れ出た汚染水は次第に外洋に広がっていく


東京電力が福島第1原発事故による汚染水の海洋流出を初めて認めた22日、漁再開を目指す県内漁業関係者からは悲痛な声が上がった。
この日午後、東電の新妻常正常務らは、いわき市の県漁連を訪れ、汚染水の流出を報告。野崎哲会長は「これまでの説明と違う。かなりショックだ」と言葉少なだった。

 
報告を受ける直前には、いわき沖で9月から始める試験操業について話し合い、計画の見通しがついたばかりだった。いわき市漁協の矢吹正一組合長は「試験操業を始めようというときに、出はなをくじかれるような思いだ」と肩を落とした。「試験操業はスタートが大事だと考えている。消費者が不安に思うような魚は売りたくない。しっかりとした説明と対策を求めたい」と強調した。

 
既に試験操業を始めている相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は「やっぱりか、とあきれる思いだ。東電は湾内でとどまっていると説明しているが、海はつながっており、潮の満ち引きもある。影響がないとは言えず、早急な対策を求めたい」と厳しく指摘した。

 
県漁連は、汚染水問題について国と東電に詳しい説明と早期の対策を求める方針。23日にいわき、24日に相双の漁業者を対象に説明会が開かれる。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0723/news10.html