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放射能汚染水海洋流出確定の中 福島県・いわき市沖での試験操業の漁協計画案了承 当初は対象5魚種 実現性は不透明(各紙) 

2013-07-23 11:36:22

昨年夏、相馬市で試験操業出港を前に網を準備する漁業関係者
昨年夏、相馬市で試験操業出港を前に網を準備する漁業関係者
昨年夏、相馬市で試験操業出港を前に網を準備する漁業関係者


東京電力福島第1原発事故で放射能汚染水の海洋流出を東電が認めた22日、9月から実施を検討している、いわき市沖での試験操業に向けた福島県地域漁業復興協議会の会合が22日、いわき市で開かれた。会議にはいわき市漁協、小名浜機船底曳網漁協の計画案がおおむね認められた。今後、詳細を詰めるが、放射能汚染水の流出が明らかになったことから、風評だけでなく、実害発生の可能性もあり、試験操業を実現できるか、不透明な情勢だ。
福島県が計画している試験操業は水深150m以上の海域で、いわき市沖での試験操業対象種は、相双沖の水深150メートル以深と同様に15種。協議会では、検査の混乱を避けるため、「対象種を5種に絞ってスタートさせる」と確認した。両漁協は、来月の協議会に正式な案を提出する。
また、シラスを試験操業対象種に加えるため、両漁協と相馬双葉漁協は来月にかけて重点調査を行う。調査結果を踏まえて検討を進める。シラス漁は、福島県沿岸部から数キロの海域が漁場とされている。県水産試験場が1~7月に実施した放射性物質調査によると、シラスの検体は全て不検出だった。