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福島第一原発 10人が放射性物質汚染 熱中症対策のミスト設備の水道水が汚染の可能性 周辺の水道水も汚染(?)(各紙)

2013-08-12 23:18:05

放射能汚染のミストを噴霧した装置
放射能汚染のミストを噴霧した装置
放射能汚染のミストを噴霧した装置


各紙の報道によると、東京電力は12日、福島第1原発で、敷地を出ようとした社員10人の頭部や顔から、最大で1平方センチ当たり19ベクレル(国の管理基準は40ベクレル)の放射性物質が検出された、と発表した。10人はこの日、いずれも免震重要棟内で作業しており、暑さ対策で使用しているミスト(霧)発生装置に使用している水道水が放射能汚染されていた可能性が高い。

 

第1原発では、熱中症対策のため、免震重要棟の出入り口にミストを噴き出す噴霧器を設置している。10人は12日午後0時半ごろ、この付近で敷地外に出るためのバスを待っていた。その際、付近の放射性物質の濃度を測る機器で、濃度が高いことを示す警報が鳴ったという。

このミスト発生装置は、商店街や街中、新幹線などでも使用されている冷却水を霧状にして噴霧し、浴びた人が涼しく感じる装置と同じもの。東電によると、汚染が確認された作業員10人は、頭部や顔面が最大で10Bq/cm2汚染されていたという。

10Bq/cm2ということは、単純計算で1リットル辺り1万ベクレルということになる。水道水の放射能基準値が1リットル辺り10ベクレルなので、基準値の1000倍もの数値を浴びたことになる。さらに問題は、使用した水道水が汚染されていた可能性が高いことだ。同装置以外の水道水も同様に汚染されていたとすると、汚染被害を受けている人はもっといる可能性もある。

福島原発の敷地内で使っている水道水は、他の地域でも使われているのかどうか。福島の水道水の安全性が問われる。