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タンク汚染水漏えい300トンに増大 8千万ベクレルの高濃度 タンク自体の“欠陥”の可能性も浮上(FGW)

2013-08-20 13:33:25

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fukushimatank110411_2f_tsunami_3_m東京電力は20日、福島第1原発の地上タンク周辺で汚染水の水たまりが見つかった問題で、汚染水がタンクから漏えいしていたことを認めた上で、漏えい量が約300トンに上るとの見解を示した。漏えい汚染水からは、ストロンチウム90(法定基準は1リットル当たり30ベクレル)などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり8千万ベクレルと超高濃度で検出された。

 東電の発表によると、汚染水漏れがあったと思われるH4エリア内の第五番タンクの水位は、タンク上部から3メートル40センチ程度まで低下していた。他のタンクは50センチ程度の水位なので、現時点では3メートル分、合計300トン分がしみ出たと推計している。東電は、タンクに敷設されたドレン弁の不具合で漏えいしているとの見方をしている。

漏えい汚染水のうち、19日午後11時までに回収した汚染水は、わずか4㎥分だけ。ほとんど回収作業は進んでいない。漏えい推定量が当初の100トン強から300トンに増えていることは、タンクからの汚染水の漏れが現在も継続的に続いている可能性を示している。汚染水を貯蔵しているタンク自体、急造の設備で、欠陥工事だった可能性を指摘する声も出始めている。

原子力規制委員会は19日、漏えいを国際的な事故評価尺度のレベル1(逸脱)と暫定評価し、汚染水が付近の排水溝から海に流出していないか調べるよう東電に指示していた。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1229852_5117.html