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田中原子力規制委員長が東電に苦言 「根拠ない推論多過ぎ」 (各紙) 東電の旗色が悪くなったら、東電批判を強めるヤツ

2013-08-28 21:30:33

田中委員長
 

田中委員長
田中委員長


原子力規制委員会委員長は28日、東京電力福島第1原発の地上タンクから大量の高濃度汚染水が漏れた問題をめぐる東電のこれまでの発表を取り上げ、「東電の発表には根拠のない推論が多過ぎる。データ収集の計画や手法などを踏み込んで指導したい」と述べた。



 

東電の発表のいい加減さはいくつも指定される。たとえば東電は、今月19日にタンク周辺で見つかった汚染水の水たまりの大きさから、漏れた量を当初は「少なくとも120リットル」と発表した。ところが、タンクの残量を調べた結果、「300トンだった」と翌日に訂正した。最初から発表の前に調べていれば、誤った情報を流すことにはならなかった。

また、放射線量のデータの公表でも、本来は別々に扱うべきベータ線とガンマ線を合算して現場の放射線量として発表するなど、ずさんな説明していた。

 

ただ、規制委はそれまで福島原発のリスク管理について東電にほぼすべてを任せきりで、東電の公表データについての検証も十分にしてこなかった。東電の説明がつじつまが合わなくなり、現実に大量の汚染水の海洋流出という隠せない事実が露わになってマスコミの批判が高まるなかで、規制委自身も東電批判の輪に加わった形だ。監督機関としての規制委の姿勢のあやふやさも、今回の一連の騒動で、かなり明らかになった。

 

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082801001850.html