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2024年7月18日(木): 第22回RIEFオンライン勉強会(通算47回)「軌道に乗る中国排出量取引制度の評価と日本の制度導入への教訓」 。地球環境戦略研究機構(IGES)主任研究員、金振氏

2024-06-06 00:46:04

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 脱炭素に向けた合理的な選択に資する「カーボンプライシング」制度の導入の議論が、日本でも、ようやく本格的に始まろうとしています。すでにEUが排出権取引制度を導入してから20年近くが経過し、東アジアでも、韓国、中国がそれぞれ義務的な同制度を導入しています。「出遅れ国」の日本でも、ようやく「自主的」と称するGXリーグ等とは別に、法的義務付けを伴った取引制度導入が政策テーマに浮上しているのです。

 

 日本で明確なカーボンプライシングを示すための制度設計をどうするか。すでにこれまでも何度も議論されてきたテーマですが、政策の決断不足、問題意識の乏しさから、無駄に先送りを重ねてきました。このままでは、脱炭素を求められる企業自体が、自社の合理的な資源配分を行えないという事態に直面しそうな状態になっており、ようやく政府も、本気で政策措置をとる方向にあるようです。

 

 一方で、中国は、アジアで日本に先行する形で、電力セクターを対象とした義務的排出量取引制度(C-ETS)を2021年7月から実施しています。同制度は電力供給への影響を考慮して、慎重な取り組みとしてスタートしましたが、ほぼ3年を経過し、同制度でのクレジット価格が、1㌧当たり100人民元に乗せるレベルにまでなっています。今年に入ってからのクレジット価格の上昇は約30%と、制度が機能していることを示しています。https://rief-jp.org/ct4/144873?ctid=75

 

 これから「排出量取引制度(ETS)」導入を目指す日本にとって、中国の先行した取り組みは、まさに「お手本」といえます。昨年末以来の中国の「C-ETS」改革のポイントは何だったのか、対象事業を電力から他のセクターに広げるとする今後の展望はどうなっていくのか。中国の「先行性」を学びつつ、日本が導入しようとするETSの合理性を高めるために、どこをどう改良すればいいのか等の課題を、C-ETSに詳しい金振(Zhen Jin)氏にお聞きしたいと思います。

 

 金氏は、直前に中国取材に訪れており、C-ETSの最新情報と、今後の展開についての、「ここだけ」のお話を聞けると期待しています。

 

 

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第22回RIEFオンライン勉強会(通算47回)

テーマ:「軌道に乗る中国排出量取引制度の評価と日本の同制度導入への教訓」

日時:2024年7月18日(木)午後5時~7時

講師:地球環境戦略研究機関(IGES)主任研究員 金振(Zhen Jin)氏

開催形式:オンライン(Zoom)

参加費:会員無料(要申込み)

非会員 : 1500円(資料代:前日までに振り込み)

問い合わせは、<green@rief-jp.org>まで