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福島県が避難区域で 食用農産物に代わり、メタン発酵作物栽培を提案 バイオマス発電燃料に(福島民友)

2013-10-17 22:54:46

メタン発酵消化液を基肥として水田に施用
メタン発酵消化液を基肥として水田に施用
メタン発酵消化液を基肥として水田に施用


福島県は16日、東京電力福島第1原発事故の避難区域で食用の農作物の代わりに栽培する農作物について、メタン発酵に利用できる作物の生産促進を柱とする方針案を示した。バイオマス発電燃料としての実用性や発電効率を踏まえ、メタン発酵に利用できる作物が有力と見込んだ。具体的な作物は、青刈りで収穫する飼料用トウモロコシが想定される。
県は同日、県庁で県バイオマス活用検討委員会で方針案を提示した。検討委は冒頭を除いて非公開。出席者によると、委員から実用化に向けた技術面などについて意見が相次いだため、県は修正を加えて方針をまとめる。県は来春にも方針に基づき市町村と連携して本格的な栽培に乗り出す。

 
飼料用トウモロコシは収穫後に発酵させる。発生したメタンガスを燃料に、発電機を動かして発電する。栽培にかかる手間が比較的少なく、避難先から耕作地まで遠距離を通う生産者の負担の軽減も期待される。

 
このほか、県の方針には飼料用トウモロコシに限らず、メタン発酵に効率的で産地の特性に適した農作物を引き続き、検討する方向性なども盛り込まれる見通し。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/1017/news9.html