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産総研と東北大 福島・郡山の再生可能エネ研で 世界初のアンモニア発電成功(福島民友)

2014-09-19 15:55:25

アンモニア直接燃焼マイクロガスタービン発電装置
 アンモニア直接燃焼マイクロガスタービン発電装置
アンモニア直接燃焼マイクロガスタービン発電装置


産業技術総合研究所(産総研)は18日、アンモニアを直接燃焼させるガスタービン発電に成功した、と発表した。
東北大と連携して郡山市の福島再生可能エネルギー研究所で取り組んでいる実証試験で、灯油にアンモニア30%を混ぜてガスタービンで燃焼し、21キロワットを発電した。産総研によると、世界初の試みという。

 
アンモニアは燃焼で二酸化炭素が発生しないなど、燃料として優れた性質を持つ水素を高い割合で含む物質の一つで、発電用燃料としての利用に期待が高まっている。一方、一般の燃料より着火しにくく燃焼速度が遅いことなどから、これまでガスタービン発電の燃料には使用されていなかった。

 
産総研などは、灯油とアンモニアを安定して混焼させることができる小型のガスタービン発電装置を開発。実証試験では、灯油だけでタービンを起動して安定的に発電した後、アンモニアの燃焼を開始。徐々にアンモニアの比率を上げ、灯油を30%削減した状態で21キロワットの発電出力を維持した。

 

また、燃焼で生成される窒素酸化物を除去するための「脱硝装置」を併せて使用した。

http://www.minyu-net.com/news/news/0919/news4.html