HOME |神戸市、市街地中心部で新電力事業 三ノ宮駅再開発と連動。2016年度にも再エネ電力を地域内で販売へ(各紙) |

神戸市、市街地中心部で新電力事業 三ノ宮駅再開発と連動。2016年度にも再エネ電力を地域内で販売へ(各紙)

2015-08-26 14:16:21

kobe1img26b043aazik8zj

各紙の報道によると、神戸市が新電力(特定規模電気事業者)事業に参入する。

 JR三ノ宮駅周辺地区を拠点とする次世代スマートエネルギーインフラ構想事業の一環として、地元のエネルギー関連事業の洸陽電機(神戸市)と提携し、2016年度から市内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)などの再生可能エネルギーによる発電電力を地域内に売電することを計画している。

 

 神戸市が推進する次世代スマート・エネルギーインフラ構想事業は、神戸の中心部である三ノ宮駅周辺の再開発構想で掲げる環境や防災に配慮したまちづくりの実現とともに、電力等のインフラ事業も地域循環型で提供する。

 

事業は、神戸市と、洸陽電機、一般財団法人神戸すまいまちづくり公社が中心になって進める。経済産業省の外郭団体である新エネルギー導入促進協議会の補助事業(地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金)に採択され、2016年3月まで事業可能性を検討したうえで、16年度中にも新電力を立ち上げる予定だ。

 

 新電力が売電する電力は、市内にあるメガソーラーや、下水処理で発生するガスを使った発電などを活用するという。足りない分は他の電力会社から調達して販売する。三宮に事業所を置く企業にも参加を呼びかけて、参加者は割安な電力を利用できるようにする。参加形態は、出資や組合方式などが考えられるが、広く、地元企業が参加できる方式を検討する。

 

 2016年4月からの電力小売り全面自由化に向けて、企業だけでなく、自治体の参入も、福岡県みやま市などが名乗りをあげている。ただ、今のところ、小規模自治体が中心で、神戸市のような大都市の参入は初めて。当面は、市街の中心地域での電力サービスとなるが、将来は市内全域への拡大も視野に入れているという。

 

http://www.koyoelec.com/