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京セラ 琵琶湖の人工島に建設中のメガソーラー完成。一般家庭2900世帯分発電(RIEF)

2015-11-05 12:16:30

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  京セラが、滋賀県の琵琶湖内で建設を進めていた太陽光発電所が完成した。年間の発電量は一般家庭約2900世帯分で、滋賀県最大の太陽光発電となる。

 

 京セラがメガソーラーを建設したのは、琵琶湖の南端に浮かぶ「 矢橋帰帆島(やばせきはんとう)」。島内の滋賀県の公有地を借りた。同島は人工島で、島内には下水道浄化の処理場や県営の公園などがある。このうち、以前はゴルフ場だった県の未利用地を、公募によって京セラと、東京センチュリーリース、京セラTCLソーラー合同会社が借り受けて太陽光発電所を建設した。

 

 メガソーラーは、96,138m2の敷地に京セラ製太陽電池モジュール33,264枚を設置した。発電能力は8.5MW。年間予想発電量は約930万kWh(一般家庭2,900世帯分の年間電力消費量に相当)の見込み。発電した電力は全量を固定価格買取制度(FIT)によって開催電力に売却する。滋賀県は土地の賃貸料と固定資産税を合わせて年間2800万円(税込み)の収入を今後20年間にわたって得る。

 

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 京セラは、太陽光発電所の建設に加え、非常用電源設備やソーラー街灯 · 時計の設置などを行ったほか、発電所を一望できる見晴台も併設した。矢橋帰帆島は1978年に琵琶湖の南端部を埋め立てて作った。1982年に完成、県の下水道浄化センターが設置、運用されている。公園も併設されており、行楽地として知られている。島には3本の橋がかかっており、車でアクセスできる。

 


 滋賀県は2030年までに県内の電力供給量の25%を電力会社に依存しない分散型の電源に置き換える目標を掲げている。再生可能エネルギーで10%、天然ガスと燃料電池の組み合わせで15%を供給できるようにする計画だ。

 

http://www.kyocera.co.jp/news/2015/1101_djyu.html