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新種の藻がセシウム吸着 バイオマス研、伊達で除染説明会(河北新報)

2011-11-04 13:53:01

新種の藻「バイノス」を使った除染実験=3日、伊達市諏訪野1丁目
バイオベンチャー企業の日本バイオマス研究所(千葉県柏市)は3日、福島県伊達市諏訪野地区の町内会の要請を受け、新種の藻を使った除染方法の説明会を開いた。

新種の藻「バイノス」を使った除染実験=3日、伊達市諏訪野1丁目


 説明会には住民約40人が参加。同社によると、新種の藻「バイノス」の放射性セシウムの吸着能力は、従来の吸着剤ゼオライトの4~5倍。粒状に加工したバイノスを詰めた容器に、除染で発生した汚染水を通して使う。10分間で約40%のセシウムを吸着するという。
 土壌の除染では、液状にしたバイノスをスプレーで吹き付けて表面を乾燥させ、固めた後にはぎ取る。伊達市の住宅の庭で行った実験では、放射線量は毎時1.2マイクロシーベルトから0.7マイクロシーベルトに下がった。
 土壌を削る除染に比べ、作業中に汚染された砂ぼこりを吸う心配がなく、発生する汚染土も少なくて済む利点があるという。同社は、11月中の製品化を目指している。
 説明会に参加した伊達市諏訪野3丁目の小学校教諭松浦秀行さん(39)は「魅力的な技術で頼もしい。行政の補助を受けて利用できるようにしてほしい」と話した。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111104t65005.htm