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福井県、ちょっとまって再稼働 3つの理由(Greenpeace)
2012-04-10 11:34:53
こんにちは、福井アクションセンター駐在の高田です。政府は6日、原発の新しい「安全基準」を発表しました。これに沿って福井県の大飯原発の再稼働をまもなく了承し、枝野大臣が福井県に「再稼働しても安全だからよろしく」と説明に来る見込みです。
過去四半世紀で世界最悪の事故となった福島第一原発事故の後で、しかも地震が頻発する日本で、また原発を動かそうというのです。
さぞかし念には念を入れ、どんな「想定外」が原発を襲っても住民が被ばくしたりしないように、万全の準備がもちろんできているのだろう・・・と思います。
でも、実際に福井県に滞在して住民の方とお話をして知ったのは、耳を疑うようなことばかりです。
1.住民は、放射能がどこに、どれくらい速く、どれくらいの濃度で広がる可能性があるのか知らない
万が一、大飯原発で福島第一原発のような事故が起きた場合、放射能がどこに、どれくらいのスピードで、どれくらいの量が広がる可能性があるのか、住民はまったく知らされていません。
もちろん、事故の状況や天候によって放射能の広がりは違います。
だからこそ、いくつも何通りもシミュレーションをして、今できる準備をしておくことが必要ではないでしょうか。
ちなみに、グリーンピースが大飯原発近くから、放射能拡散予測調査のために飛ばした紙風船は、370キロ離れた埼玉県久喜市などで見つかっています。
2.事故が起きたら、どこに、どうやって逃げるのかわからない
大飯原発で事故が起きた時、できる限り被ばくを避けるには、どこに、どうやって避難したらよいのか、住民はまったくわかりません。
原発の数キロ手前には、小学校もあります。
仕事に行っている時、子どもが学校にいる時、入院している時、漁や畑仕事に出ている時、自家用車が使えない時、大雪の日、深夜、観光客でにぎわう時期・・・ そういう場合に、もし、原発事故が起きたら。
でも、福島第一原発事故以来、おおい町民を対象とした原発避難訓練は、たったの一度も開かれていません。
3.県民の意思を聞いていない
原発を今後どうしたいか、おおい町民も福井県民も、一度も意思を問われていません。
自治体や国による満足な住民説明会も開かれていません。
福島県では今も多くの人が避難生活を続けており、福島原発事故をきっかけにすべてが変わってしまいました。
福井県でも同じようなことが起きないと保証できる人はいません。
それならば、せめて、事故が起きるとどんなことが予想されるのか、そうなった時にはどのように身を守ればいいのかを知りたい。
そのうえで、福井県民をはじめ、「被害地元」となる可能性のある住民が自分のことととして原発の今後を考え、意志を伝えられるような場が国や行政によって設けられるべきではないでしょうか。
そうしたこともない現状での原発再稼働は、そこに暮らす住民の安全や意思を無視していると思いませんか。
いまなら、まだ、間にあいます。
ひとりの声は小さいけれど、声をあげないと聞こえません。
小さい声がひとつずつ集まれば、小さな変化が始まります。
再稼働を進めようとしている野田首相に、「ちょっとまって再稼働」の声を一緒に届けませんか。
1分でできるオンラインメッセージはこちらです。
―――
グリーンピースが大飯原発近くで実施した紙風船を使った放射能拡散予測調査について
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/3/blog/39893/
過去四半世紀で世界最悪の事故となった福島第一原発事故の後で、しかも地震が頻発する日本で、また原発を動かそうというのです。
さぞかし念には念を入れ、どんな「想定外」が原発を襲っても住民が被ばくしたりしないように、万全の準備がもちろんできているのだろう・・・と思います。
でも、実際に福井県に滞在して住民の方とお話をして知ったのは、耳を疑うようなことばかりです。
1.住民は、放射能がどこに、どれくらい速く、どれくらいの濃度で広がる可能性があるのか知らない
万が一、大飯原発で福島第一原発のような事故が起きた場合、放射能がどこに、どれくらいのスピードで、どれくらいの量が広がる可能性があるのか、住民はまったく知らされていません。
もちろん、事故の状況や天候によって放射能の広がりは違います。
だからこそ、いくつも何通りもシミュレーションをして、今できる準備をしておくことが必要ではないでしょうか。
ちなみに、グリーンピースが大飯原発近くから、放射能拡散予測調査のために飛ばした紙風船は、370キロ離れた埼玉県久喜市などで見つかっています。
2.事故が起きたら、どこに、どうやって逃げるのかわからない
大飯原発で事故が起きた時、できる限り被ばくを避けるには、どこに、どうやって避難したらよいのか、住民はまったくわかりません。
原発の数キロ手前には、小学校もあります。
仕事に行っている時、子どもが学校にいる時、入院している時、漁や畑仕事に出ている時、自家用車が使えない時、大雪の日、深夜、観光客でにぎわう時期・・・ そういう場合に、もし、原発事故が起きたら。
でも、福島第一原発事故以来、おおい町民を対象とした原発避難訓練は、たったの一度も開かれていません。
3.県民の意思を聞いていない
原発を今後どうしたいか、おおい町民も福井県民も、一度も意思を問われていません。
自治体や国による満足な住民説明会も開かれていません。
福島県では今も多くの人が避難生活を続けており、福島原発事故をきっかけにすべてが変わってしまいました。
福井県でも同じようなことが起きないと保証できる人はいません。
それならば、せめて、事故が起きるとどんなことが予想されるのか、そうなった時にはどのように身を守ればいいのかを知りたい。
そのうえで、福井県民をはじめ、「被害地元」となる可能性のある住民が自分のことととして原発の今後を考え、意志を伝えられるような場が国や行政によって設けられるべきではないでしょうか。
そうしたこともない現状での原発再稼働は、そこに暮らす住民の安全や意思を無視していると思いませんか。
いまなら、まだ、間にあいます。
ひとりの声は小さいけれど、声をあげないと聞こえません。
小さい声がひとつずつ集まれば、小さな変化が始まります。
再稼働を進めようとしている野田首相に、「ちょっとまって再稼働」の声を一緒に届けませんか。
1分でできるオンラインメッセージはこちらです。
―――
グリーンピースが大飯原発近くで実施した紙風船を使った放射能拡散予測調査について
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/3/blog/39893/