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二期連続大赤字で無配のパナソニック 故松下正治氏に報酬15億円(各紙) 株主総会では開示せず 退職慰労金制度廃止にもかかわらず

2013-06-29 15:49:43

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matsushitamasaharuimagesパナソニックが、2012年6月に取締役を退任し、同年7月に死去した松下正治氏に対して、12年度に支払った役員報酬が約15億円だったとみられることが29日分かった。報酬額には長年の退職慰労金相当分が上積みされた模様だが、同社は平成6年度に役員の退職慰労金制度を廃止しており、経営不振で無配転落のなか、創業者一族への高額支給は論議を呼びそうだ。

 パナソニックは、薄型テレビ需要の低迷などから、厳しい経営環境が続いており、二年連続で7000億円強の赤字を計上、昨年度は無配に転落した。

 松下正治氏は、故松下幸之助氏の女婿で、松下電器産業の2代目社長を務めた。取締役の在任期間が約65年間にわたり、役員報酬に含まれる退職慰労金が膨らんだとみられる。パナソニックは、退職慰労金の制度を06年度に廃止している。

 ただ、同氏への高額退職金支払いについては、株主総会でも説明はされなかった。

パナソニックの株主総会資料: http://panasonic.co.jp/ir/stockholder/sok_syosyu.html